まずはあなた自身の価値観やその価値観に沿った方向性を明確にしていきましょう。
長い旅になるのに方向性等を決めていない方が非常に多く、一緒についてきてくれる従業員からすると「一体どこに向かっているの？」となってしまいます。
事実、弊社で定期的に行っている顧客従業員ヒアリングでは、ベスト３に「会社の方向性がわからない」という不名誉な内容がランクインしています。
このビジョン編では、経営理念やビジョンに作り方についてご案内します。
■まずは価値観や方向性を明確にする
まずは会社の価値観を明確にし、会社の方向性を明確にしていきましょう。
会社の価値観は経営理念やミッションで表現をします。
ある商品を提供するにしても、品質に強くこだわるのか、とにかく低価格で広く提供したいのかによってやるべきことは変わってくるでしょう。
■各用語の意味は？
経営理念やビジョンは、様々な定義がされていますが、弊社では以下の定義でコンサルティングを行っております。他の定義で作っていても問題はないと思いますので、機能面で判断するようにしましょう。
経営理念
経営者の方の創業の志を表したものです。もっとも重要な会社の魂ということができます。
経営者の方の仕事へのこだわり、なぜその仕事をしているのかなどを表現したものです。
従業員や協力会社などに強く訴えかけて、同じ価値観の人を巻き込んでいく力があります。
どちらかというと内側（従業員や取引先、協力してくれる外部の方）に向けたメッセージになります。
ミッション
会社が社会や顧客に対して持っている使命感のことを言います。
お客様との約束事ということもできます。
あなたの会社が世の中にどのような貢献をするのかを表現したものになります。
どちらかというと外側（顧客など）に向けたメッセージになります。
セルフイメージ
セルフイメージとは、経営理念やミッションに沿って事をなす存在はどのような会社・人間なのかを表現したものになります。
あなたやあなたの会社の世の中での役割と言えます。
ビジョン
ビジョンとは会社の将来の理想像のことを言います。
より鮮明に具体的に表現された将来の会社の状態のことを指します。
10年後・5年後など特定の期間で会社がどのような状態でありたいかを、売上・従業員数・利益・拠点数・組織構造などから明確にしていきます。
■全体像
弊社が提供している有料動画サービスの説明動画をご覧ください。
■経営理念の作り方
経営理念を作りなさいと言われても簡単には作ることはできないと思います。
そこで経営理念を作っていくためにフレームワークを利用していただきます。
フレームワークとはひな形のことを言い、以下のような質問が複数からできています。
「あなたが、今の会社を始めたのは理由は何ですか？」
「あなたの会社について、一番人に誇れることは何ですか？」
「あなたが、会社経営、仕事をする上においてこれだけは絶対に譲れないというこだわ
りはなんですか？」
一つの質問だけでも良いので少し考えてどこかに書き出してみてください。
これらの質問に一つずつ回答することによって経営理念を作成していきます。
■ミッションの作り方
ミッションも経営理念の作り方と同じです。
以下のような質問に回答をしていきます。
「あなたが、世の中に対して果たしている使命は何ですか？」
「あなたの会社が、親や妻、子供に誇れるほどの大いなる役割は何ですか？」
■セルフイメージの作り方
セルフイメージもフレームワーク沿って考えていきましょう。
「御社は、お客様に何をもたらしているか？」
「御社は、お客様から見てどのような●●屋と言われたいか？逆に言われたくないか？」
■ビジョンの作り方
ビジョンの作り方もやはりフレームワークに沿って・・・となりますが、異なるのは質問に回答するというよりは、項目を埋めていくという作業になります。
下に用意してある「ビジョン作成シート」にいくつか項目を用意していますが、この項目は追加自由です。
あなたが望む未来を表現する項目を入れていきましょう。
プライベート面を入れるのも全く問題ありません。
■どのぐらいの期間で作るのか？
ビジョン等の作成に取り掛かると「どのぐらいで作るものなのか？」と質問を受けることがありますが、これは人によって様々です。
すでに経営理念やビジョンをぼんやりとでも心のうちに持っている方は、すぐにできる可能性がありますし、全く考えたこともないという方は少し時間がかかる可能性があります。
弊社の顧客で1年以上検討をしている経営者の方もいるのでじっくり考えていきましょう。
■どのように社内に共有するのか？
完成したら今度はビジョン等を従業員の方々や、協力してくれる方々に共有をしていかないといけません。
この共有の仕方は、非常に泥臭いですが、絶えず繰り返し繰り返し伝えていくしかありません。
一度説明会を開いて終了・・・というものではありません。
そんなに簡単に人に価値観が伝われば苦労はしません。
事あるたびに伝えるようにしましょう。
■無料教材のこちら
ご自由にご利用ください。弊社が無料特典で提供していた資料です。
特典で使用していたものになりますので、資料末の内容を対応できない場合もございます。