当社が提供している管理会計コンサルティングは、会議を中心にして行っていきます。
簡単な流れは次のようになります。
①会社の価値観やビジョンを明確にする
②会社の財務的な現状と理想の状態を明確にする
③従業員との会議を実施し上記を連携する
④会議を活発化させて自発的に動ける組織を作る
その会社の状況によってやり方は変わりますが、全体的な流れは上記のようになります。
実際には、上記のようなきれいな流れになることはありません。
経営者の方のビジョンが決まらない・・・
従業員への連携するタイミングを決めることができない・・・
会議自体をやる文化がない・・・
このような場合は、ビジョンを作りながら次へ進んだり、従業員の方へ伝える情報を限定して進めたり、会議をやることを定着させることを優先したり・・・とカスタマイズして取り組むことになります。
前段が長くなりましたが、今回は④の会議についてです。
会議を行っていく上で重要なのが、「安心・安全・ポジティブ」な環境を作っていくということです。
会議を開いていも最初はほとんど意見がでません。
これは、発言をするためのデータ(このデータの蓄積をするのが管理会計導入)がないということもありますが、会議で発言をするデメリットが大きく関係しています。
デメリットとは、発言をすると「否定される」「馬鹿だと思われる」という思い込みです。
実際には思い込みではなく、発言をした瞬間に、「その意見は間違っている」「全然わかっていない」などと言われてしまうことがあります。
私も経験がありますが、このように言われると「もう意見は言えないな」と思ってしまいます。
安心・安全・ポジティブな環境での会議というのは、これらの逆の環境のことを言います。
意見を言っても、「それはいい意見だね」「なるほど」「もう少し詳しく教えて」など意見を安心して自由に言える環境のことをいいます。
「それってただのぬるま湯なのでは?」と言われることもありますが、仕事の求めている質を下げるわけではありません。
仮に少しずれている意見がでても、「それは良い意見だね。●●というケースだとどうかな?」など相手に考えさせながら会議を活発化させていきます。
「こんなの面倒だよ~」という方、その通りです、確かに面倒なんです。
でも強い組織にするためには、みんなの力が必要だし、みんなの考えが必要だし、みんなが前向きに動いていかないといけませんよね。
何事もすぐにはできません。
少しずつ改善を重ねていきましょう。
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