会社の発展には段階があります。

 

会社を立ち上げたばかりの方が、複数の事業を展開する大きな会社を参考にしてもうまくいかないし、逆にすでに業歴の長い会社がいきなり新進気鋭の会社の真似をしてもうまくいかないことが多々あります。

 

会社には成長をしていく段階があり、その段階ごとに手を打っていく必要があります。

 

自分の会社の段階をりかいするのに、わかりやすいのが「グレイナーの成長モデル」です。

 

経営関係の勉強をしたことがある方なら見たことがある方も多いと思います。

 

 

 

経営をしていくと様々なことなことが起こるので1から2、2から3と単純に進んでいくわけではありませんが非常に参考になる図です。

 

簡単な例を出します。

 

最初は社長と少人数の社員が頑張って仕事に取り組みます。

 

人数が少ないので意思疎通を取る仕組みなどはあまり必要はなく、社長がぐいぐい走っていく段階です。

 

売上が増えていくと人手が必要になり、社員が増えてきます。

 

ここで1つ目の統率の危機がでてきます。

 

人が増えて語らなくてもわかるでしょ?という段階を越えてしまいます。

 

ここで社長がリーダーシップを発揮し、統率をとってまた成長をします。

 

今度は社長にすべてを依存し社員が自主的に動くことが出来ない状況が生まれます。

 

これが2つ目の危機である自主性の危機です。

 

社長の物理的なキャパシティーを越えてしまっているので、社長は自分が持っている権限を委譲し組織化を図ります。

 

またここから各現場で意思決定が行われてどんどん成長をしていきます。

 

そうすると今度は各現場が走りすぎて統制が取れなくなってきます。

 

これが3つ目危機である統制の危機です。

 

組織として必要なルールなどを作り、調整をはかりまた機能し始めます。

 

すると今度は形式化して停滞をし始めます。

 

4つ目の危機である形式化の危機です。

 

今度は形式化を超えるようなビジョンやプロジェクトチームなどを作り、危機を突破して成長をしていきます。

 

そしてまた新たな危機がでて突破して・・・の繰り返しになります。

 

 

何をお伝えしたいのかというと、現状にあった打ち手を取る必要があるということです。

 

中小企業経営者がなかなか次の段階に進めないのが、権限移譲の段階だと思います。

 

ご自身があまりに忙しい、色々な連絡がくる、決めることが多すぎるという時はこの段階かもしれないですね。

 

一度ご自身の会社がどの段階にいるのか考えてみてもいいかもしれません。

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