経営理念やビジョンと聞くと、違いがわからないとか宗教的な感じがするという方がいらっしゃいます。

 

経営理念とビジョンは全く異なるものですし、基本的には宗教的なものではありません。

 

経営理念やビジョンをただの標語やスローガンのように考えている方もいるようですが、そんなことはありません。

 

会社を組織として機能させるために重要な役割を果たしているのです。

 

今回は、これらの違いについてご紹介していきたいと思います。

 

経営理念とは?

経営理念とは、経営者の創業の思いやこだわりを明確化したものです。

 

また従業員が仕事を進めていく上での判断基準となるものでもあります。

 

強い会社には、あることを当然のように考える独自ルールのようなものがあります。

 

例えば「品質には徹底的にこだわる」とか「数字目標は絶対に達成すべきもの」とか「残業はしない」とかいろいろな独自ルールがあります。

 

その会社の文化と呼ぶべきものです。

 

この価値観はどこから来ているのでしょうか?

 

例外もあるかもしれませんが、会社を創業した方の思いやこだわりから来ていることがほとんどでしょう。

 

日本の大企業であるソニーも、創業者である井深大氏の設立趣旨にある「自由闊達な・・・」という想いが今のソニーの文化を作っていると聞いたことがあります。

 

ソニーの設立趣旨にご興味がある方はこちらをどうぞ→ソニーのWEBサイト

 

会社が数名規模の場合には明確化しなくても、社長から直接的に仕事のこだわりを聞くこともあるので価値観が共有されることもありますが、明確化した方が伝わりやすいのは当然だと思います。

 

経営理念を明確に作るような仕事に対する想いなんてない、という経営者の方でも深堀して話をしていくとしっかりと想いが出てきます。

 

経営理念は簡単に出るようなものではありません。

 

特に事業をすでに数年行われている方は、現実との兼ね合いでなかなか経営理念というものに向き合うことが難しくなっているように感じます。

 

一度しっかり時間を決めて経営理念について考えてみると良いと思います。

 

ビジョンとは?

ビジョンは会社の将来の理想像のことを言います。

 

中長期的な目標とも言えます。

 

経営理念は想いを言葉にしているため抽象的な表現になってしまいますが、ビジョンは数値化できるほどより具体的なものとなります。

 

5年後の理想的な売上は?社員数は?提供している商品は?福利厚生は?と各項目ごとに出していきます。

 

ビジョンが明確になると向かうべき方向性が定まるだけでなく、現状とのギャップが見えてきます。

 

現状の売上が1億、5年後の目標が3億であれば売上2億分が理想と乖離しているのでその差を埋めるように経営の打ち手を取っていきます。

 

実際の打ち手を取る時には経営数字を見て判断をしていくことになります。

 

経営理念とビジョンを比べると・・・

経営理念とビジョンを比べるとこのようになります。

経営理念 ビジョン
説明 社長の想いを明確化 会社の理想を明確化
抽象度 抽象的 具体的
役割 価値観の共有 方向性の共有

 

 

どちらが大事??

では、ビジョンと経営理念はどちらが大事なのでしょうか?

 

結論から言うとどちらも大事だと思います。

 

価値観が一致していないのに共通の目標に迎えるでしょうか?

 

価値観は一致しているけど向かうべき方向がわからなくて会社が良くなるのでしょうか?

 

弊社では、ここにミッションとセルフイメージを加えて4つを作成して共有することをコンサルティングサービスとして提供をしています。

 

ミッションは世の中に対する使命や役割のこと、セルフイメージは自己認識のことです。

 

また詳しくは別の機会にしますが、これら4つがしっかりと機能をして、さらに土台としてお金の流れをしっかりと把握することによって強い会社を作りあげることができます。

 

簡単なことではありませんが、取り組む価値は大きいのではないでしょうか?

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