「経営理念が大事と言われてもそもそも作り方がわからない」

「経営理念はあるけど何に使えるかがわからない」

 

経営理念のお話をするとこのように言われることがあります。

 

今回は経営理念の作り方・考え方と活用方法についてご紹介していきたいと思います。

 

経営理念とは?

経営理念とはそもそも何でしょうか?

 

何となく良い言葉が並んでいる標語のように感じている方も多いのではないでしょうか?

 

経営理念は、創業者の志や創業時の思いを言語化したもので、会社の文化を作り、基準となるものです。

 

例えば「手を抜かず最高の品質の商品を提供する」という理念であれば、会社の文化は手を抜かないのが当たり前になり、より品質を追求する組織体になっていきます。

 

集まってくる人も、その理念に共感して集まってくるので経営理念の面では、同質的な人材が集まってきます。

 

また新しい仕事や新しい取り組みを会社内でする場合でも、経営理念に沿っているのか?この仕事をやるべきなのか?と仕事そのものをやるかやらないかの基準になります。

 

もっと簡単に言うと社長のこだわりをしっかりと言葉にして伝えて、そのこだわりを大事にしてくれる人と仕事をする、ということになります。

 

あなたが誰かと友達になる場合でも、その方のこだわりがわかった方がより深い友人関係になれるのではないでしょうか?会社内の人間関係だってその点では同じではないでしょうか?

 

経営理念は何か宗教的なものという見方をする方もいますが、会社の仕事の基準作りと思って作成してみると良いでしょう。

 

ちなみに社長だけしかいない会社でも自分自信がブレないために前もって作成をしておくことをお勧めします。

 

参考までに。弊社の経営理念等はこちらです。

 

経営理念の作り方・考え方

経営理念を作っていくためには、経営者の創業時の思いをしっかりとくみ取る必要があります。

 

いきなり経営理念がすぐに思いつく!というのも稀でしょう。

 

創業時の思いをしっかりと思いだすためにいくつかの質問に答えながら作成をしていきます。

 

例えば、

「あなたの譲れない仕事のこだわりは何でしょうか?」

「この会社を作ったきっかけは?なぜこの業種を選んだのか?」

等の質問をじっくりと考えていきます。

 

この作業は時間がかかる作業になります。場合によっては、半年や1年という時間をかけて考えていきます。もちろんすぐに出来上がる人もいるのでその方次第でしょう。

 

創業時を思い出させるような質問に答えて、その回答をまとめていくことによって経営理念の原型が出来上がってきます。

 

「何となく創業したからそんな思い入れはない」とか「こだわりがない」と言う方もいらっしゃいますが、話し込んでいくとほとんどの方が「強いこだわり」が出てきます。

 

強いこだわりがあるからこそ会社の経営をしているとも言えるかもしれません。

 

経営理念の原型ができたら、対外的にもしっかり伝わるような言葉になおして経営理念を創り上げていきます。

 

経営理念の活用方法

経営理念は作ってお終いでは、まったく効果がありません。

 

作ったらまずは自分自信にしっかり浸透させましょう。

 

しばらくの間は毎日見ることをお勧めしています。

 

社長自信に浸透したら従業員や外部の協力会社にも伝えていくようにしましょう。

 

最初は何やら気恥ずかしい思いも感じるかもしれませんが、社長の創業の思いを言語化した経営理念を聞いておかしいと思う人はいません。

 

いきなり発表することに抵抗がある方は、従業員との普段の会話で少しずつ浸透をさせていくのも良いと思います。

 

経営理念がしっかり浸透すると価値観が一致してくるため、事業を行う上で強い力が生まれてきます。

 

ここで一つ注意をしないといけないのは、経営理念と考えが一致しない方は組織から抜けていってしまう可能性があるということです。

 

長い目で見ると価値観のあった方に入れ替わっていくため良いのですが、短期的には働き手が減ってしまうため大変になってしまう可能性があります。

 

現状もしっかりと考えて浸透させていくようにしましょう。

 

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