有能な人材がいると安心ですが、有能であればあるほど独立をしたり引き抜きに合ったりする可能性も高くなります。

 

彼・彼女から独立をすると言われた直後は気持ちよく送り出してあげようと「頑張れ!君ならうまくいくよ!」と言ってあげれるかもしれませんが、普通は後から「売上は大丈夫か?」「赤字にならないかな?」と心配になってしまいます。

 

心配になるのは当然ですが、まずはしっかりシミュレーションをしてみることが大切です。

 

あるエステ関連の中小企業で月に100万円を売り上げる人物が独立をしてしまうというケースを考えてみましょう。

 

そのお店の単価は1万円。

 

単価1万円で客数100人で、100万円の売り上げとなります。

 

年間で1,200万の売上の減少です。

 

他の人がカバーしたとしても売上が40%は減少するという状況だとします。

 

そうすると売上は1か月で40万円減少し、1年で480万円の売上がダウンします。

 

この会社の粗利益率が90%なので、粗利で見ると432万円の減少。

 

ただし、人件費などの固定費も下がるのでその方の年収240万、諸経費を含めて240万×1.3倍=312万は費用が減少します。

 

この人が抜けることによって減少する利益の額は、432万−312万=120万となります。

 

売上が1,200万も下がるから大変だ!と思ったら利益では120万円の減少で済むということになります。

 

あくまでシミュレーションなので毎月しっかり数字を追っていかないといけないですし、売上アップの施策はしっかりと作っていかないといけませんが、手元にキャッシュが120万ある、借入できるという状況であれば致命傷にはならないでしょう。

 

独立する!辞める!となる前に試算をしておくと、この有能な人の理不尽なわがままに付き合わなくて済むかもしれませんよ。

 

今回は簡単な試算しかしていませんが、辞めた人の分を新たに採用をするとかになるとその費用も考慮した方がいいでしょう。

 

 

 

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